認知行動療法
通常、しっかり身につけるには基礎編5回程度に加え応用編を兼ねた継続のカウンセリングを数回はしていく必要があります。認知行動療法は大野裕先生などが様々な著作や以下のホームページから情報を得ることは出来ますが、単に知識としてだけではなく自分に応用していく事はなかなか難しいのが現状です。また特に調子を崩したり頭もメンタルもいっぱいになっている状態だとなおさらです。従ってもしご自身の考え方や行動パターンを変えていきたい、選択肢を増やしていきたいとお考えの方がおられましたら、一緒に取り組んでいきましょう。
認知行動療法センターホームページ: 認知行動療法センター (ncnp.go.jp)
対人関係療法
日本では精神科医の水島広子先生が日本に導入された、対人関係を利用したうつの短期心理療法の一つです。私は水島先生の主催する公式な勉強会に参加した経緯からそのやり方を日常のカウンセリングでも取り入れております。もちろん対人関係療法に特化したやり方も可能です。カウンセリング回数に特に基準はありません。
家族療法
家族を巻き込むことは、家に例えると元々傾きつつもバランスを保っていたそれぞれの柱を修理していく事によく例えられます。途中で倒れてしまうリスクを伴いますが、うまくいけば今後は倒れそうな傾いた家ではなく、快適な家で暮らしていく事になります。具体的にはそれぞれの家族メンバーと個別に話す機会と家族が同席して話す機会の両方を必要とすることが多いです。家族メンバーそれぞれの考え方のギャップに気づき、カウンセラーが間に入って、そのギャップを埋めていく作業が中心になります。
森田療法
日本人にありがちな几帳面・心配性が極端になった場合に有用な心理療法。ある研究では、好奇心旺盛でとりあえずやってみる傾向が強いアメリカ人と比べて遺伝的にも日本人は悲観的になりやすいようです。こんな日本人に合わせて日本人によってつくられたのがこの心理商法です。慈恵医科大学の精神科医であった森田正馬によって考えられました。東京都狛江にある慈恵第三病院では今でも森田療法センターがあり本格的な入院森田療法が行われています。私は以前病院で入院森田療法を取り入れていた経緯もあり、そこで看護師や作業療法士と共に見学研修をさせていただいたことがあります。また、森田療法のわかりやすい本を書かれている北西憲二先生が主催していた22時間の森田療法入門コースも修了しております。
森田療法センターホームページ:森田療法とは | 東京慈恵会医科大学 森田療法センター (morita-jikei.jp)
呼吸法・筋弛緩法などのリラクセーション
パニックや緊張状態が続くと人は交感神経が優位になると同時に一生懸命息を吸おうとする傾向が見られます。この時、逆にゆっくり息を吐くようにすると副交感神経が刺激され、身体がリラックスすることで心もリラックスしてきて安定します。また筋肉の緊張をほぐすことで心も身体もリラックスします。この様なコツをお伝えいたします。
自律訓練法
心身症の治療目的で心療内科等でも使われることのあるリラックス法です。自己暗示の練習によって段階的に全身の緊張を解いていきます。疲労回復やストレス解消などの効果が期待できるとされています。1932年にドイツの精神科医シュルツによって体系化された方法です。
アダルトチルドレンのワーク
虐待などの機能不全家族の影響で生きづらさを抱えている人に対しての治療法を様々な角度から行っております。過去の気持ちの整理がまだの方は主に専用のワークを使って行うことが多いですが、中には過去はある程度整理できているという方もいらっしゃいます。そのような方の中には境界性パーソナリティ障害(俗にいうボーダー)の傾向を持った方もおり、そのような方には現在の困りごとに対して弁証法的行動療法などを使って進めていく事もありあます。
PTSD(心的外傷・トラウマ)に対する認知処理療法
これまで私はPTSDに対しては主にEMDRという方法を用いてきました。これでも過去の曝露法などに比べて二次的トラウマなどの副作用は少ないと言われていたのですが、それでも治療の翌日は動けなくなるなどの副作用が出る方がおり入院治療中心で行って参りました。しかし最近になってトラウマの出来事を想起しなくても同等の効果が得られるというこの画期的な認知処理療法に出会い、現在はこの方法で進めております。いずれにしてもつらい治療ではありますが、クライアントを見ていてEMDRよりはつらく無い様に見受けられます。なお、この分野は私が精神科病院で実践してきた中で特に研究分野にもなっているので、その時の症例研究論文等が出るかもしれません。まだ審査中なので正式に出ましたらここでも報告させていただきます。
認知処理療法について詳しく知りたい方はこちら:PTSDに対する認知処理療法|認知行動療法センター (ncnp.go.jp)
催眠療法
テレビ等でエンターテイメントとして紹介される催眠術ではなく、催眠療法になります。癒し効果のあるリラクセーションの延長としてとらえていただいた方が良いかもしれません。リラックスした状態で暗示をかけると自分自身でも無意識に自分を信じられるようになることもあります。また中には過去のトラウマに対して退行などを利用しインナーチャイルドに働きかける催眠を希望者には行う事もできます。
こちらに私が催眠療法を学んだ直後のインタビュー動画がありますので、ご紹介させていただきます。なお、ここ以外にも日本催眠医学心理学会メンバーなどとも交流を行っております。
※料金に関して
料金に関する基本的な考え方として、〇〇療法に対して〇〇円といった事が良くありますが、心理療法は当初のご本人の希望があったとしても話し合っていくうちにやはりそれが一番という場合もあればやはりこちらの療法の方が良さそうですねといった流れになる場合もあります。(もちろんこちらが強制するわけではなく、ご自身で最終判断はしていただきます)。そのようなこともあり、私は料金は内容によって変えずに時間内であれば一律としております。